胸焼け
年齢とともに食道と胃の間の筋肉が緩み、逆流することによって起こることがあります。胃カメラをさせていただき、逆流の具合を判断させていただきますが、胃カメラでも現れない胸焼けもありますので、一度ご相談ください。
💡 胸焼けを起こす主な病気
逆流性食道炎
胃酸などが食道に逆流し、食道の粘膜がただれてしまう病気です。
- 主な症状
胸焼け、酸っぱい液が上がってくる、げっぷが多い、胸の痛みや違和感、のどの違和感や咳など - なりやすい状態
食べ過ぎ、脂っこいものやアルコール、肥満、前かがみの姿勢、加齢などで逆流を防ぐ力が弱くなる
食道カンジダ症
カビの一種であるカンジダが食道に増えて炎症を起こす病気です。
- 主な症状
胸焼け、胸の痛み、飲み込むときのしみるような痛み - 起こりやすい人
体の抵抗力が落ちている人、ステロイドや免疫を抑える薬、抗生物質を長く使っている人など
好酸球性食道炎
アレルギー体質の方にみられることが多く、食道にアレルギー細胞(好酸球)が集まって炎症を起こす病気です。
- 主な症状
固いものが飲み込みにくい、胸につかえる感じ、胸焼け、胸の痛み - 関連しやすいもの
喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギー疾患
食道アカラシア
食道の動きや、胃との境目の筋肉の開きが悪くなり、食べ物が胃に流れにくくなる病気です。
- 主な症状
食べ物が胸につかえる、逆流して口の中に戻ってくる、胸の痛み、体重減少 - 特徴
胸焼けというより「つかえ感」「飲み込みにくさ」が目立つことが多い
💊 主な治療の考え方
逆流性食道炎
- 生活習慣の見直し
- 食べ過ぎ・脂っこい食事・就寝前の飲食を控える
- アルコール、たばこを減らす
- ベルトや下着でお腹を強くしめない
- 体重を適正に保つ
- 薬による治療
胃酸の分泌を抑える薬を中心に使い、数週間内服して症状の改善をみます。必要に応じて長期的に続けることもあります。
食道カンジダ症
- 原因となっている薬や病気の確認
免疫を抑える薬や抗生物質の影響、糖尿病などがないかを確認します。 - 抗真菌薬による治療
カンジダに効く薬を数週間内服または局所投与し、多くは改善します。
好酸球性食道炎
- 食事とアレルギーの確認
特定の食べ物で症状が強くならないか、アレルギー歴を確認します。 - 薬による治療
胃酸を抑える薬を使うことが多く、必要に応じてステロイド薬を局所的に使用する場合もあります。 - 食事の調整
アレルギーが疑われる食品を一時的に減らすなど、専門医と相談しながら進めます。
食道アカラシア
- 内視鏡的治療や手術
胃との境目の筋肉を広げる治療や、手術で筋肉の締まりを弱くする治療などが行われます。専門施設へ紹介となることが多いです。 - 薬物治療
症状を和らげるための薬を使う場合もありますが、根本治療は内視鏡・手術が中心です。
